Comparing Jupiter with Jupiter-like planets that orbit other stars can teach us about those distant worlds, and reveal new insights about our own solar system’s formation and evolution. (Illustration)
Credits: NASA/JPL-Caltech
木星と、他の恒星の軌道を周回している木星のような惑星とを比較してみると、遠く離れた世界のことが、私たちの太陽系の構成や成り立ちについての、新らたな真実を明らかにしてくれるのです。
(この画像はイラストで、実際のものではありません)
オリジナル記事(URL):Jupiter’s Extended Family? A Billion or More
訳者注
最初からおことわりで恐縮なのですが、本サイトはNASAの情報をそのまま掲載することを主旨としています。
しかし本記事は、文字数にして1万文字に近い長文です。
しかも内容は、木星探査の意義についてのもので、最新情報をいち早くお伝えするというものではありません。
そこで、全文については、上記URLでご確認いただくことにして、このページでは要約させていただいた内容を掲載させていただきます。
あらかじめ、ご了承お願いします。
私たちの銀河には、数えきれないくらいの巨大惑星が存在します。それらは、高温のものや、低温のものなど多種多様です。
天文学者は、私たちの銀河系には、木星のような惑星は1億以上存在していると言い、それらを研究することは、太陽系について学ぶことにもなるとのことです。
しかし「逆もまた真なり」で、現在私たちは、太陽系の巨大惑星である木星を、直接探索する機会に恵まれています。
2016年7月に木星に到達したNASAの木星探査機ジュノーが、木星を取り巻く分厚いガスなどの詳細な観測データを取ることが期待されているのです。
今まで太陽系外惑星を研究して、自分たちの太陽系を理解しようとしていましたが、直接木星を調べることで、わかるかもしれないのです。
ただ、木星ではなく、別の天体を研究することでも良いかというと、そうではありません。
太陽系における木星の成り立ちの経緯や、その巨大な大きさなど含めて、木星でなければならないのです。
木星が太陽系外からやってきた、と誰かが主張しても、それは現在のところ否定することもできないのです。
しかし、今回のジュノーによる観測で、いろいろな問題が解決するかもしれません。
あるいは地球についての新しい事実さえもわかるかもしれないのです。
ジュノーは、木星大気中の水蒸気を観測します。そこから酸素の含有量を計測します。酸素の量は木星生成についての有力な情報となります。つまり木星が氷の塊をもとに形成されていたったのかです。
水蒸気、酸素、水を調べることで、木星がどこでどのように形成されていったのかが、大体わかってくるのです。
過去の木星観測では、ガリレオが投じた観測器で、木星には水がないと考えられましたが、科学者たちは当時の観測器が投じられた場所が、乾燥地帯だったと考えていますし、それについても今回のジュノーの詳細な観測で結論が出ます。
木星が形成された太古の時代
木星が形成されたころは、まさに混とんとした時代でした。
ジャイアントインパクトと呼ばれる天体同士の巨大衝突が、繰り返し起きて、地球と月の形成のきっかけとなった巨大衝突も、この時代に起きています。
現在では、惑星や太陽系の形成についてコンピュータモデリングでシミュレーションすることができます。木星の構造や構成がわかると、このシミュレーションの精度を飛躍的に向上させることができます。
木星のコア(内核)について
木星を覆う分厚いガスの下にある、木星そのものであるコアについては、まだ誰も、何も知りません。
木星探査機ジュノーは、重力場と磁場の詳細な観測をして、重力地図、磁力地図を作成し、木星のコアについて新たな事実を解明してくれることでしょう。
そして、重力場や磁場や、あるいは放射能の影響で、生命体が存在できるか、あるいは逆に生命体の存在を保護することになるのか、そうした問題についても多くのヒントを与えてくれるはずです。
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