This diagram shows the Juno spacecraft’s orbits, including its two long, stretched-out capture orbits. The spacecraft’s position on July 31 is indicated at left.
Credits: NASA/JPL-Caltech
この図は、木星探査機ジュノーの2種類の長く引き伸ばされたような軌道を表しています。ジュノーは7月31日現在で図の左端の位置にいます。
[NASAオリジナルページ]Five Years Post-Launch, Juno Is at a Turning Point
記事の和訳
打ち上げから5年後、ジュノーが方向転換地点にいます (木星に向かう地点います)
地球を離れて5年、木星の軌道に入って1か月が経とうという今、木星探査機ジュノーは方向転換地点に達しました。7月31日の12:41 p.m. PDT(15:41 p.m. EDT)、ジュノーは「遠木点」として知られる木星軌道上で、木星から一番遠い500万マイル(810万キロ)の地点に初めて到達します。この地点を過ぎると、ジュノーは木星の重力に引き寄せられて、木星に接近していきます。今回は科学計測機器の目が大きく開いています。(様々な測定機器で木星の観測を実施します)
ジュノーは、現在本格的な木製観測の軌道ではなく、木星を大きく周回する初回と2回目の軌道上にいます。この2周の軌道は、ほぼ2か月近くかかる軌道で、科学者たちは首を長くしてじっと待っていますが、ここまでの木星への長い飛行に比べたら、大した辛抱ではありません。
ジュノーは2011年8月5日に打ち上げられました。ジュノーは太陽系の内側で、長いループ状の軌跡で、フライバイ航法を使いながら木星に向け加速していきました。
「5年間という期間、私たちは木星に到達することに焦点を当ててきました。今、私たちはここに到達しています。これからは数十回に及ぶ木星軌道周回について集中しているところです。」と、サンアントニオのサウスウェスト研究所の責任者のスコット・ボルトンは語っています。
ジュノーは、7月4日に木星に到達し、計画通りメインロケットエンジンを35分間噴射しました。完璧な操縦により、太陽電池の探査機ジュノーは木星の重力に引かれて53.4日周期の2つの楕円軌道の最初の周回に入りました。この軌道上で、ジュノーは再びロケットエンジンを噴射し、14日周期の短い軌道に入り、いよいよ科学観測を始めるのです。
でも、その前の8月27日に、最初の長い楕円軌道の1周目で、木星への接近を問題なく終わらせねばなりません。ジュノーは、木星を取り巻いているガスの上空2,600マイル(4,200キロ)の地点をかすめるように通過するのです。
ジュノーに搭載している科学計測機器は、木星軌道投入の際には、探査機の姿勢制御するために電源を切っていました。今度の8月27日の接近の際には、今後の科学観測本番のためもあって、全ての観測機器でデータの収集をする予定です。
「ジュノー搭載の全ての観測機器の状態を確認しましたが、問題なく正常で、木星の初の接近拡大画像を撮影する準備は万全です。」と、カリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット推進研究所のプロジェクトマネージャーであるリック・ニバッケンは言っています。
今回ジュノーに搭載している一連の強力な化学観測装置は、木製内部の奥深くまでの構造や、木星大気の循環、異常に高いエネルギーの磁気環境の物理的分析をします。ジュノーが明らかにするであろう星の形成と進化についての貴重な手がかりは、私たちの太陽系の構築をも明らかにする道標となるでしょう。
JPLはサンアントニオのサウスウェスト研究所で、主任研究者のスコット・ボルトンがジュノーミッションを管理します。ジュノ-は、アラバマ州ハンツビルにあるNASAのマーシャル宇宙飛行センター内のNASAの科学ミッション本部の管理下のNASAのニューフロンティアプログラムの一つです。パサデナのカリフォルニア工科大学は、NASAに委託されてJPLを管理しています。
ジュノーミッションの詳細については、次の場所にあります。
http://www.nasa.gov/juno
一般向けにFacebookやTwitter上でも情報発信しています。
http://www.facebook.com/NASAJuno
Tweets by NASAJuno